ご存知のとおり働き方改革の2大テーマは、労働時間の短縮(生産性の向上)と同一労働同一賃金です。
同一労働同一賃金とは正規・非正規従業員の不合理な格差是正を行い、正規・非正規を問わず、働きがいをもって職務遂行できる人事制度や処遇を示します。
一方、アフターコロナで一部の業種では働き手不足が逼迫し、破格の時給を提示しても応募がない、という現実も目の当たりにします。
多くの企業様では働き手を、パート・アルバイトスタッフ(=非正規雇用者)を戦力化することで補っておられると思いますが、一部の業種や企業では、応募がない→働き手不足→十分なサービス提供ができない→業績へのマイナス影響 という負のスパイラルが現実化しています。
同一労働同一賃金施策により、人事制度や処遇を根本的に見直すことは中長期戦略の重点課題ではありますが、このような負のスパイラルに陥らないために、まずは今の職場のパートナーであるパート・アルバイトスタッフが「働き続けたい・退職しない」職場環境づくりをめざすことが肝要ではないでしょうか?
そのためには、パート・アルバイトスタッフが感じる会社や店舗の魅力を把握しておく必要があります。
先日、当社が行ったパート・アルバイトスタッフ対象の調査で「あなたの会社や店舗に共感すること、好感がもてることは何ですか?」という問いに対する結果は下記のとおりでした。意図的に待遇面に関する選択肢は除外しました。(以下はマルチアンサーによる回答)
1位:労働時間や休日など働きやすい環境である・・・ライフスタイルに合わせた働き方ができる
2位:チームの風通しがいい、意見を出しあえる・・・周囲とのコミュニケーションが円滑である
3位:店長や社員が努力している・・・リーダーがいる、またはモデルや見本が身近にある
この結果から考察すると、パート・アルバイトスタッフが「働き続けたい・退職しない」職場環境づくりのためには
・一律の雇用条件ではなく、雇用上条件が多様
・上下間、同僚間を問わずチーム内で意見交換ができる
・リーダーが身近にいて、手本を示したり、指導をする
これらの3要素を押さえておく必要があると言えます。
給与や手当などの処遇改善を行ったとしても、これらが欠落していては、パート・アルバイトスタッフが「働き続けたい・退職しない」という魅力を感じる職場環境とはいえないのではないでしょうか?
従業員にとって貴社の魅力は何でしょうか?その魅力は企業にとっての強みであり、従業員エンゲージメントにつながります。
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