「心理的安全性」でチームのパフォーマンスを向上させる

組織(人)の生産性を上げるためのキーワードとして「心理的安全性」という言葉をよく耳にします。

この「心理的安全性」とはGoogle社の社内プロジェクトで行った研究活動で、「効果的なチームはメンバーがどのように協力しているかであり、圧倒的に重要なのが心理的安全性である」として結論づけられ、注目をあびました。

「心理的安全性」のあるチームには・メンバー同士が健全に意見を戦わせる(=話しやすい、反対意見も受けいれる)・トラブル発生時は迅速に対応し、高いアウトプットを目指す(=助けあう)・チャレンジやリスクテイクが損ではないという認識(=挑戦できる)・いろいろな視点や考えが活かされる(=多様性歓迎)という共通項があると分析されています。(※参考 日本能率協会マネジメントセンター『心理的安全性のつくりかた』)

つまり「心理的安全性」をつくるためにまず必要なことは「話しやすい」「反対意見もうけいれる」メンバー同士の関係性がある、ことですから、・上司にも気兼ねなく自分の意見を主張できる ・上位者の顔色を窺うことなく意見交換できる ・対人関係のリスクを感じないこと、であると言えます。対人関係のリスクを感じないとは、「お互いを尊重しながら意見を交わすコミュニケーション=アサーティブ・コミュニケーション」ができている状態にあることです。つまり、上司と部下の立場であってもビジネスパートナーとして、対等な関係で情報を共有し、考えや価値観をすり合わせることが、「心理的安全性」のある環境をつくることにつながると言えます。

アサーティブ・コミュニケーションを実践するためのポイントをあげると、
・何を伝えたいのか、明確にしておく(反論や異論があることを前提に準備する)
・相手の話をよく聴く・自分の意思や判断に責任をもった発言をする
・(相手にとってネガティブなことを伝える場合)、ネガティブな事実と自分の意見(主観)は区別
して伝える
・相手との認識のズレを防ぐため、より具体的に表現する「〇月〇日までに完成させよ」、「目標
の〇%は達成しよう」
・相手の理解を確認する(伝えたかったことが、伝わっているかどうかの確認)
・思い込みや先入観はできるだけ排除する
などのように、自己表現を行い、相手の意見も受け止めることです。

一方、アサーティブ・コミュニケーションにならないパターンは、
・上位者が自分の考えや価値観をおしつける「いままではこうだった」「自分はこのやり方で成功し
てきた」
・異論を恐れたり、嫌われないために、言葉を選びすぎ、結局何が言いたいのかわからない
・自分の意思ではないようないい方をする「○○さんが言っていたので・・・」
・抽象的表現によって、相手との認識にズレが生じやすい「ちゃんとやろう」「もっと細かく」
「早めに処理して」→ちゃんと、もっと、早め とはどの程度のことを示すのか?
・話を最後まで聴くことなく「この人はこういうことを言いたいのだ」いう思い込み先行
などがあげられ、自分自身のアサーティブではないコミュニケーションに気づかされます。

またアサーティブ・コミュニケーションが身につくと、アンガーマネジメント(怒りをコントロールする)につながり、怒りの発露ともいえるハラスメント行為を防止する効果もあると言われています。アサーティブ・コミュニケーションの実践は企業のリスクマネジメントにもつながる、ということが言えます。

組織やチーム活性化に必要な「心理的安全性」のある環境づくりに向けて、アサーティブ・コミュニケーション力を身につけたいものです。

弊社ではいくつかのコミュニケーション力アップ研修を実施していますが、アサーティブ・コミュニケーションの実践につながるカリキュラムも取り入れています。社内の立場や役職とは無関係に、お1人お1人が自身のコミュニケーションのあり方を検証する機会をつくられてはいかがでしょうか?

コミュニケーション力アップコースのカリキュラムはこちらをご覧下さい👇

https://hrd-cs.co.jp/images/【HRD】対面集合形式_人財育成研修コミュニケーションコース.pdf

https://hrd-cs.co.jp/images/【HRD】オンライン形式_人財育成研修コミュニケーションコース.pdf

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